タラの芽2023
2023年の3月は記録的な暖かさ。寒い信州でも4月を待たずに桜が開花した。桜の開花から少し遅れて採り頃になるのが、そう、山菜の王様タラの芽だ。
そうはいってもまだ早いだろうと「俺の城A(タラの芽が採れる場所A)」にジョギングがてら行くと、なんと採り頃。
タラの芽採りのマイ2大道具である「トゲ刺さり防止の皮手袋(タラの木はトゲトゲ)」と「背が高いタラの木を引っ張り、芽を手が届く範囲に寄せる道具(三角ホー)」が無い。一旦帰宅しての出直しも考えたがそれは危険だ。ライバルは5分後に来るかもしれないのだ。
幸いここは背が低いタラの木が多い。収穫を急ぐ。
その足で生長が早そうなポイント「俺の城D」へ向かう。晴天で気持ちが良いが、気持ちは焦っている。敵はどこにでも現れる。
「俺の城D」は冬の間に見つけた新しい場所。林道から少々外れ、クマに注意しながら進む。
道中。小ぶりだが美しいフォルム!
目的地に着く。
「俺の城D」では高さ3mほどのタラの木に一級品のタラの芽4つが採り頃になっていた。斜面に生えているので少々距離を縮めることは出来るが、芽に手は届かない。相棒の三角ホーが無いぞ。どうするか。採るまで帰れない。
先が二又になっている太めの枝を発見し、タラの木の上部に引っ掛ける。思ったより上手くホールドした。タラの木を折らないように配慮しつつ、左手でぐっと木を寄せる。タラの木はお辞儀をするようにしなるのだ。
精一杯背伸びをして右手でタラの芽を掴む。太いタラの芽ほど採りづらく、芽を折らずに採るには少々コツがいる。ポイントは押さえる「位置」と「勢い」で、芽の根本をしっかり持ち、力を込め一気に折る。「ビシッ」とした音がすれば収穫成功。代償は裸の指に刺さるトゲだが痛みは充実感でごまかす(笑)。
小さな小さな山のお社にお参りし、満足して帰路につく。
こちらは翌日行った「俺の城C」での収穫。沢山採れました。
混ぜご飯が美味しい「コシアブラ」はまだこれから。山菜シーズンをもう少し楽しみます。
最後に。気づいていないだけでタラの木は思っているよりも身近にありますよ。