トークイベント
わたしも実行委員として携わるココブラ信州のトークイベントが去る10月30日(土)に松本市Mウイングで開催されました。このイベントは松本城がブラタモリで放送されたことをきっかけとして、ココブラ信州が松本市へ企画提案し共催で実現したものです。
メインスピーカーはブラタモリで案内人を務めた千賀さん(松本市立博物館学芸員)と大塚さん(信州大学名誉教諭、理学博士)で、松本市観光プロモーション課係長の松村さんにもご参加いただき、ココブラ信州代表の高松さんが進行役でした。
会場はブラタモリの人気もあり定員50名に対してキャンセル待ちが出るほど盛況で、多くの方が足を運んでいただきました。
内容は千賀さんと大塚さんの自己紹介に始まり、ブラタモリ収録の裏話、まち歩きの素晴らしさ、松本市の今後の観光プロモーションなど話題は多岐にわたりあっという間の90分でした。(なお、千賀さんと大塚さんはココブラ信州にも案内人としてご参加いただくことになり、早速11月にブラタモリを追体験するツアーを行っていただいてます。ありがとうございます!)
細かいことは割愛しますが、NHKのブラタモリ撮影班の情熱はすごいの一言。番組が面白くなるはずです。何かの記事で番組プロデューサーが「(ブラタモリで収録する地域は厳選するが)それぞれに歴史があり、面白くない地域はない」と言っていたのですが、今となればとてもよく分かります。
身近な地域の神社仏閣の位置、道の位置、町の位置、川の位置、文化財の位置、地質、高低差、石碑の内容、農業、産業、特産品などを「時間軸」という視点を使って見てみましょう。関連性が必ずあります。その関連性の意味がうっすらとでも分かった時、歴史の重みが自分の心を鷲掴みにします。
重み、というのは出来事の大小ではなく、歴史がそこに存在した手触りを感じ得れたことの重大さです。次の刹那いろいろなことが自分事となり、先人達のありありとした姿や苦労、にぎわいがすっと頭に入っていきます。今まで遠いと思っていたものは自分の想像力が及ばないだけであり、そのほとんどは見えないが、実はずっと近くにあるものでした。
ひとりブラタモリも楽しいですよ。難しく考えず答えも出なくていい。たとえば神社の位置から考えてみると入りやすいかもしれませんね。「なぜ、この場所にあるの?」と。