信州浪漫缶ビール6HOP IPA
「信州浪漫缶ビール6HOP IPA」のレビューです。注:ROGUEの6HOP IPAではありません
<前置き>
先日旅先でふらっと立ち寄った店舗で本品を偶然手に取り、一口でこの味が気に入りました。帰宅後、再び購入しようと近隣の酒屋を訪問するも売っていない...。調べたところ先日の店舗では本品を先行販売していたことが分かり、売っていない状況を理解。幸いなことに醸造元が自宅から30分ほどだったのでそちらへ赴き、店頭にはまだ無かったものの裏から出してもらい購入できました。
旅先での出会い時に撮影したもの。
気に入ったので空いているのに冷やす。
旅先での出会い時に撮影したもの。2本目ver。
クラフトビールが流行っている昨今、本商品も3月16日の正式発売後には多くの正統派ビールブロガーさん達に評価されるでしょう。が、わたくしが記念すべき(たぶん)世界で初めて6HOP IPAのレビューを投稿いたします!/2020/03/04/
信州浪漫缶ビール6HOP IPA
価格:396円(税込)
内容量:350ml
ABV(Alcohol by Volume):6%
IBU(International Bitterness Units / 苦み):記載なし
ブルワリー:麗人酒造株式会社(長野県諏訪市)
■麗人酒造とは
日本の真ん中、長野県諏訪市にある1789年創業の長い歴史がある酒蔵。海抜1900mにある霧ヶ峰の伏流水を使い、諏訪杜氏が仕込む日本酒は全国的にも評判が高い。過去には関東信越国税局酒類鑑評会で、最優秀賞(関東信越290蔵で第1位)を獲得したこともある。
1999年からは「諏訪浪漫麦酒」のブランドでビールづくりも開始。日本酒の仕込みと同じ霧ヶ峰の伏流水を使い、日本酒の常勤杜氏が熟練の技を活かして醸造している。2020年3月「信州浪漫缶ビール6HOP IPA」を発売。
■ビアスタイル:IPAとは
IPA:アイ・ピー・エー、indian pale ale インディア ペールエールの略称。18世紀、イギリスからイギリスの植民地であったインドへ輸出するために生まれたビアスタイル。
当時インドへは海上輸送で6カ月かかり、届いた頃には芳醇だったビール(ペールエール)の風味が失われていた。そこで劣化を防ぐために、通常よりもアルコール度数を高くして、抗菌作用を持つ大量のホップを投入したことに始まる。
IPAの特長として、上面発酵で造られるエールに大量のホップを投入するのでかなり苦みが強い。また、その苦みに負けないようにアルコール度数も少し高くなっている。色は琥珀色。
一時IPAの需要は下火になりますが、1980年代のアメリカで息を吹き返します。アメリカで栽培されているホップがヨーロッパ産ホップよりも香りが強く、その個性を生かすためにIPAスタイルが適していたことから、アメリカのブルワー達に再注目されたんですね。
その後、さまざまなフレーバーのIPAが誕生し現在ではクラフトビールで一番人気があるスタイルとなりました。
■6HOP IPA
<コンセプト>
6種類のアメリカンホップを贅沢に使用。
柑橘系フレーバーと魅惑的な苦みがクセになるIPA。
<パッケージ>
アメコミ調で派手でコミカルなデザイン。
6種類のアメリカンホップを6人の戦士に擬人化。
<ホップ>
カスケード(グレープフルーツ・スパイシー)
シトラ(強い柑橘・シトラス・ライム)
クリスタル(マイルドなアロマ)
センテニアル(フローラル・香りと苦みのバランス)
コロンバス(苦み・草・バニラ)
チヌーク(苦み・松)
<感想>
グラスに注ぐと芳醇で良質なアロマの香りが漂います。口にふくんだ途端、シトラスやパッションフルーツの爽やかな柑橘の香りが一瞬で鼻を突き抜け、その後わずかな甘みとドライ感を感じると、時間をおかずにどっしりとした苦みが舌の上に広がります。苦みも複雑でありながらジューシー感もある!
IPAですからね、苦くてなんぼ!と思う方でも十分満足できると思います。お好みに合わせて8~13℃あたり高めの温度で飲んでみるのも良さそう。
手軽に楽しめるIPA缶としてヤッホーブルーイングの「インドの青鬼」がありますが、苦み(IBU)は青鬼の方が強く、香りの芳醇さや味の複雑さは「6HOP IPA」の方が感じるかも。いずれにしても、どっちも貴重なコスパが高いIPAなので、気分に合わせて楽しみたいですね。
戦利品の戦士達を並べる。派手なので目が痛い。店頭でも目立つぞ。
沢山売れて近所でも流通しますように。応援してます!
麗人酒造株式会社:公式オンライン先行販売「信州浪漫缶ビール6HOP IPA」