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釜石市の3.11

こどもホスピスの奇跡と同じ著者、石井光太さんの「遺体 震災、津波の果てに」を読む。


以下本書の説明文。

2011年3月11日。40000人が住む三陸の港町釜石を襲った津波は、死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。各施設を瞬く間に埋め尽くす、戦時にもなかった未曾有の遺体数。


次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、人々はどう弔いを成していったのか?生き延びた者は、膨大な数の死者を前に、立ち止まることすら許されなかった―遺体安置所をめぐる極限状態に迫る、壮絶なるルポルタージュ。


 

岩手県釜石市が舞台。


遺体を捜索する自衛隊、遺体を搬送する消防団や市役所のスタッフ、遺体安置所で身元情報を記録する医者と歯医者、遺族を遺体へ案内する警官、足りない棺桶やドライアイスを手配する葬儀社、そしてそれらを取り仕切る釜石市長。膨大な死に直面した方たちの体験がまとまっています。


読み進めるのも苦しい箇所がありますが、こういった内情を知ることで震災の悲惨さが直球で伝わってきます。


震災により犠牲となられた全ての方々に対し、改めて哀悼の意を表します。



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