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佐渡市空き家対策シンポジウム

「佐渡市空き家対策シンポジウム」へ参加してきました。こちらは国土交通省の「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」の補助事業で、佐渡市を舞台とし専門知識を持たないプロ以外の人材を空き家調査員として育成、その後オンラインシステム等を用いて調査を実施しその結果が起点となり、空き家の流通を促進するといった内容になります。


昨今さまざまな空き家対策が各地で進められていますが、共通の課題は市場性が無い空き家に対してのアプローチです。 市場性が高い経済的な価値がある空き家は宅建業者が取り 扱います。一方、経済的な価値がない空き家は報酬が見合わないため、宅建業者が取り扱いません。地方に行くほどこの傾向が強くなります。

本取り組みでは、専門家に頼らず空き家の調査を行える人材を養成し、経済的価値の判断のみならず文化的価値も考慮しつつ各戸を内観まで調査します。 その結果をもとに専門家が最適な用途を検討し、それら資料を 空き家の持ち主・買主候補・佐渡市の空き家移住担当などのステークホルダーがそれぞれのシーンで役立たせるといった流れです。


経済的な価値がない不動産を、経済的な価値がある不動産を取り扱う専門家である宅建業者に頼らない、というのがポイントですが先に調査費等が発生するのが課題で、これらを自治体の予算で賄うことができれば自立できる仕組みだと思いました。

自治体の空き家対策はまとめて「空き家バンク」と表現されますが、その内容は様々で形だけ整えているという自治体も沢山あります。 自治体によって体力も人員配置も違うので一方的にそれは責められません。ただ、空き家(構造物)の劣化は誰にも止められない以上、どこの行政にとっても大きなリスクとなるため、遅かれ早かれ各自治体は対策に本腰を入れざるを得ません。


この事業のように官民が連携をして対策を 行っていく需要は高まりそうであり、長野県でも我々として何かできることがないか考えていきたいと思います。


 

余談:東京出張の楽しみ。

新宿駅構内にある「成城石井」。ちょっと良い品ぞろえがウリの店ではありますが、クラフトビールの種類が充実しています。特にクラフトビールの流行発信地アメリカの商品がいくつかセレクトされており、帰路の途中いつも楽しみにお店へ寄ります。あずさの中でリラックスする瞬間がたまりません....(笑)。クラフトビール好きな方は寄ってみてくださいね!





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