過去を手放す

「過去は存在しない」はアドラー心理学で触れられていることです。


「過去は存在しない」ではあまりにも乱暴で納得できない方も多いので、少なくても「過去に支配されない」ことが大切だとアドラーは説明しています。


「過去」が存在しない理由は、自身の行動付けに過去が(安易に)利用されてしまうためです。



私は父に小学生のとき殴られたことがありますが、そのことをずっと忘れませんでした。成長してからも、父がにこやかに話していると「いまは笑っているけど、本当はひどい人だ」と過去の記憶を呼び覚まし、父との距離を遠く保とうとしていたのです。後にアドラー心理学を学び、それは父と仲良くしないという目的が私にあったからだと理解しました。つまり父との関係が悪いことの裏付けとして過去の記憶が必要だったのです。

ですから、もし誰かと良い関係を築きたいのであれば、これまでどんな経験をしたとしても、その過去を手放す勇気を持たねばなりません。過去に支配されてはいけないとはそういう意味です。

引用:過去も未来もない。「今ここを生きる」のが幸せの条件 「働く私たちの幸福学」岸見一郎講演録



なるほどですよね...。やらない理由を過去から引っ張ってきているというわけです。人は誰でも失敗をし苦い思い出を持ちますから、歳を重ねるほどやらない選択を行いやすくなっていくともいえます。アドラーは「過去がある」=過去に依存するな、と言っているわけです。


この視点は私にとって目からうろこでした。いつでも実践できているわけではありませんが、腰が重いことがあるとこのことを思い出しています。



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